子宮頸がんワクチン “副作用”に苦しむ少女

  • 10 年前
子宮頸がんワクチン、重い副作用538件

子宮頸がんの予防ワクチンの接種で副作用が相次いでいる問題で、ワクチン接種の扱いをめぐり、25日午後から厚生労働省の専門家会議が開かれています。

子宮頸がんワクチンについて、厚労省は女子中高生たちに接種を積極的に推奨し、今年4月には小学6年生から高校1年生を対象に無料の定期接種としました。

女子中高生を中心に261万人が接種を受けていますが、重い副作用の報告が相次いだために、厚労省は今年6月に方針を変え、積極的な推奨を一時中止していました。

現在行われている専門家会議では、最新の調査結果が発表され、ワクチン接種後に失神など意識レベルの低下や全身に広がる痛みなど副作用を訴え出たケースが2320件あり、このうち、重症な症状は538件に上ることが報告されました。

前回の調査から37件増えています。

症状が回復するケースも多く見られますが、症状が回復せず、現在も感覚の麻痺や運動障害などの後遺症に苦しんでいる人もいるということです。

会議では最新の調査結果を踏まえ、ワクチンの接種の推奨を再開するかどうかの検討されていて、今晩中には結論が出る見通しです。
(2013年12月25日17:23)
http://www.peeep.us/b3b150ad

子宮頸がんワクチン “副作用”に苦しむ少女

重い副作用が相次いで報告されている子宮頸がんのワクチン。

行政が接種を呼びかけるかどうかの議論は今も続いています。

ワクチンの是非をめぐる議論の影で、今も「副作用」に苦しんでいる少女たちがいます。

効果的な治療もないまま学校にも通えず、心に大きな傷を負っています。

家の中の移動は椅子に座ったまま。

階段は後ろ向きで、手で体を引き上げながら一段ずつ上っていきます。

自分の部屋にたどり着くのも一苦労です。

神奈川県の中学2年生・吉川佳里さん(13)は、3か月前から自力で立てなくなりました。

「指先に力が入らないので、握力がないので落ちてしまう。お茶わんも普通に持てない」(吉川佳里さん)

ダンスが得意で活発な女の子でしたが、去年から今年にかけ、3回に分けて子宮頸がんワクチンを接種した後、過呼吸の発作が出るようになりました。

ついに9月の体育祭の練習中に手が震え出し、足の力が入らなくなったのです。

「できたことができなくなっちゃって、やっぱりつらいですね」(吉川佳里さん)

4つの病院で検査を受けましたが、詳しい原因は分からないまま。

ワクチンの副作用だと訴えていますが、病院の医師からは否定されました。

「医師から“精神的なもの現代的な病気だ”と言われて、“そのうち立てるだろう”と」(母親 吉川ともみさん)

吉川さんの母親は、自治体からの勧めに従ってワクチンを受けさせたことを後悔しています。

「自分で責めてしまう。娘が注射を嫌いなのを『行こうよ』と誘って『嫌だよ』と言うのを打たせた。母親としての愛で打たせようと。結果的にはこういうことになってしまって本当に申し訳ない」(母親 吉川ともみさん)

副作用に苦しむ少女たちの姿。

突然起こるけいれん。

手足のしびれ。

歩くこともままなりません。

こうした副作用について、国や病院は、ワクチンとの因果関係を証明するのは難しいとしています。

「注射したところと全然違うところに痛みがでてくることも多い。今回の女の子たちの痛みも1万人に数例出るか出ないかのレベル。ずっと続いている痛みは原因を特定するのは難しい」(愛知医科大 牛田享宏教授)

なぜ、自分の体に重い症状が出たのか、その原因を知りたい・・・吉川さん親子は被害者の会に参加し、同じような症状を訴える中高生と会いました。

「頭の中で文章がまとまらない」
「物忘れが激しくなった」
「『CAT(キャット)』という字が覚えられなかった」
「副作用があるということが普及していない」
「体調悪くて保健室に行くと、クラスの男子から『お前、さぼり?』って言われない?」(副作用に苦しむ少女)

ワクチンによる副作用の報告が相次ぐ一方、日本では年間1万人近くが子宮頸がんになり、およそ2700人が亡くなっています。

ワクチンはおよそ130か国で承認されていて、海外でも副作用の報告例はありますが、日本以外に接種の推奨を一時中止した国はありません。

ワクチンは有益だとの意見も少なくないのです。

しかし、こうしたワクチンの是非をめぐる議論の影で、少女たちは副作用に苦しみ続け、救済を求めています。

「(副作用が出た人数が)少ないからって関心を持たない人が多い。みんな他人事なので。皆にわかってもらいたい。私たちのつらいこと、不安なこと」(吉川佳里さん)
(2013年12月25日15:48)
http://www.peeep.us/46d7bfa3

副作用の苦しみ・・・女子高生が訴え

子宮頸がんワクチンの接種で副作用が相次いで報告されている問題で、国はまさにいま、今後の対応を議論しています。

道内で副作用に苦しむ女子高校生が取材に答えてくれました。

道内に住む高校1年生の女性です。

女性はことし5月に子宮けいがんワクチンを接種してから体の痛みや記憶障害などに悩まされています。

(高校生)「(小学生レベルまで)計算が遅くなったことが一番つらい苦しいです」

いまは、靴の紐を結ぶこともおぼつきません。

手足が勝手に動く症状もあり、学校に毎日通うことは難しくなりました。

厚生労働省の専門部会ではワクチンを接種した後の健康被害について検証し、ワクチンの接種を今後積極的に勧めるのかどうか議論が続いています。

(高校生)「(子宮頸がん)ワクチンを中止してほしい」

道内で子宮頸がんワクチンの副作用とみられる症例は48件ー。

女性はこれ以上被害者を出さないでほしいと訴えています。
2013年12月25日(水)

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