20140125子どもの運動プログラム改定へ 福島

  • 10 年前
原発事故のあと、屋外での運動が制限され、子どもの体力の低下や肥満の増加が深刻になっているとして、福島県は小学校の体育の授業などで取り組む「運動プログラム」を改定することになりました。「運動プログラム」は、テレビゲームなどの普及で子どもが屋内で遊ぶ機会が増え、運動能力が低下したことから、県が子どもの体力向上を目的に平成18年に導入して小学校の体育の授業などで取り組まれています。
しかし、県内では原発事故のあと、学校などで屋外での運動が制限され、文部科学省や県の調査で子どもの体力の低下や肥満の割合が高くなるなどの深刻な影響が出始めています。
このため県では、プログラムの改定作業を進めていて、子どもの発育に詳しい専門家の意見を聞きながら、今年度中に新しいプログラムを作成することにしています。県によりますと、新たなプログラムでは、特に低下が指摘されているボールなどを投げる能力を高める運動や、協調性を養うためのグループ運動などが盛り込まれているということです。
県の担当者は、「原発事故後の制限で運動をしない習慣が身についた子どももいて、プログラムを通じて運動の楽しさを知り、自発的に運動する習慣を取り戻してもらいたい」と話しています。

01月25日 12時49分

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