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  • 12 年前
島根原発 年内に安全審査申請へ
12月20日 4時58分

島根原発 年内に安全審査申請へ

島根県にある島根原子力発電所の2号機の運転再開の前提となる国の安全審査の申請について、島根県と地元松江市は今月24日に中国電力に対し了解することが分かりました。
これを受けて中国電力は年内に原子力規制委員会に対し申請することになりました。

島根原発2号機は、去年1月から運転を停止していて中国電力は、運転再開の前提となる原子力規制委員会の安全審査の申請について、島根県と松江市に事前に了解を求める申し入れを先月行いました。このため島根県などは、議会や住民から意見を聞くなどして検討してきましたが、安全審査を受けることは問題ないとして、今月24日に中国電力の苅田知英社長を呼んで了解する考えを伝えることが分かりました。
これを受けて中国電力は年内に規制委員会に対し申請をすることになりました。
島根原発が申請すれば、福島第一原発と同じ「沸騰水型」の原発では、新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原発の6号機7号機に次いで2番目です。
島根県などは、規制委員会の審査が終わったあとに、国や中国電力の説明や周辺の自治体の意見を聞いたうえで、審査の結果を了解するかを最終的に判断することにしています。
女川原発 年内の審査申請検討

一方、東日本大震災で被災した宮城県にある女川原子力発電所の2号機について、東北電力は、運転再開の前提となる国の安全審査を、年内にも申請することを検討していることが分かりました。
女川原発はおととしの東日本大震災で、津波による浸水によって原子炉を冷やすのに必要な海水を取り込むポンプが故障するなどの被害を受け、1号機から3号機がいずれも運転を停止しています。
このため東北電力は、国の規制基準に基づき高台に大容量の電源装置を配備したほか、高さ29メートルの防潮堤を独自に設けるなどして、地震や津波への安全対策を強化してきました。
そして2号機について、運転再開の前提となる原子力規制委員会の安全審査を受けるのに必要な書類が整ったとして、年内にも申請することを検討していることが分かりました。
女川原発が審査を申請すれば、東日本大震災で被災した原発では初めてです。
東北電力は運転再開について、防潮堤を平成27年度中に完成させたあと、地元の自治体に申し入れて了解を得たいとしています。

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