20131105 大飯原発に津波監視カメラ設置(福井)

  • 10 年前
国の原子力規制委員会による安全審査が行われている福井県の大飯原子力発電所の2基について関西電力は、今年7月に施行された新たな規制基準に対応した津波を監視するカメラの設置が完了したとして5日、報道陣に公開しました。関西電力・大飯原発の3・4号機は、今年9月から定期検査に入り、現在は再稼動に向けて、その前提となる国の原子力規制委員会による安全審査が行われています。
安全審査では、福島第一原発の事故をふまえ、原発の深刻な事故への対策などが義務付けられた国の新たな規制基準に対応しているかが問われています。
このため関西電力は新たに、原発の敷地内に津波を監視するためのカメラを設置したとして、5日、報道陣に公開しました。
新たに設置されたカメラは2台でそれぞれ、原発の取水口と放水口に面した海面の状況を監視していて、中央制御室のモニターで映像を確認することができます。
また、カメラは2台とも、高感度で夜間でも海の様子が分かるほか、全ての電源が止まっても非常用のバッテリーで約5時間使用できるということです。
大飯原発の2基の安全審査をめぐっては今回設置されたカメラや防波堤など、新たな規制基準への対応策について、11月15日に、規制委員会が現地調査を行い、確認する予定で今後の審査の行方が注目されます。

11月05日 19時29分