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  • 12 年前
奈良市の興福寺の旧境内にある井戸の跡から、平安時代の将棋の駒、4枚が見つかりました。
このうちの1枚は今の将棋にはない「酔象(すいぞう)」という名前の駒で、調査に当たった研究機関では将棋の歴史を調べるうえで貴重な発見だとしています。

県立橿原考古学研究所は、ことし6月から奈良市の興福寺の旧境内で発掘調査を行い、井戸の跡から平安時代の「承徳二年」と記された木簡とともに、4枚の将棋の駒が見つかったと発表しました。
見つかった駒は今の将棋の駒と同じ五角形の形をしていますが、大きさは縦が2.5センチ、横が1.5センチと今よりはやや小さめです。
日本の将棋は平安時代に始まったとされ、研究所によりますと、今回見つかった駒は最も古い時期のものの1つだということです。
また、今回は今の将棋でも使われる「桂馬」と「歩兵」のほかに、表に「酔象」と書かれた駒が1枚見つかりました。
研究所によりますと「酔象」という駒は、これまで、鎌倉時代に使われていたとみられていたということです。
橿原考古学研究所の鈴木一議主任研究員は、「平安時代の将棋にすでに酔象という駒が使われていたことは、将棋の歴史を調べるうえでも貴重な発見だ。当時、寺の僧侶らが将棋を日常、楽しんでいたと考えられる」と話しています。
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