被災地の地域医療(2)~妊婦と子どもを守れ!放射線対策~
  • 10 年前
BS朝日 鳥越俊太郎・医療の現場 2013.10.27.
第280回目のテーマは「被災地の地域医療」第2弾

2011年におこった福島第一原子力発電所の事故で、屋内退避区域に指定された福島県南相馬市。この地で30年医師を続けてきた産婦人科医の高橋亨平先生は、末期のがんを患いながらも南相馬市で診療を続け、今年1月に亡くなりました。亨平先生が最後に取り組んだのは放射線の問題でした。子どもたちの未来を守るため、診療の合間を縫って放射性物質を取り除く除染活動を積極的に行いました。「放射線の問題は科学的なデータをとり続けることが大切」と訴えていた亨平先生。その思いは今、若き医師に受け継がれています。今回鳥越は南相馬市を訪問し、先生の地域医療に捧げた活動の軌跡を追いました。亨平先生ががんと闘いながら取り組んだ、放射線対策と志を受け継いだ2人の医師を紹介します。