20131004 鮮魚当日流通 大田市場で実験(大田区)

  • 11 年前
相模湾で朝とれた魚を、その日のうちに東京都内の消費者に届ける大都市では珍しい実証実験が、4日から東京の大田市場などで始まりました。
この実証実験は、最近鮮魚の取扱量が大きく落ち込んでいる東京の大田市場などが新たに始めました。大田市場や築地市場など東京の市場では、これまで水揚げ直後に行われる魚の選別に時間がかかり、取り引きが行われるのは水揚げの翌日になるのが一般的でした。
それが今回の実証実験では、水揚げ直後に一部の魚を箱詰めにし、すぐに市場に送ることで当日の取り引きに間に合うようにしました。神奈川県湯河原町の相模湾では、4日午前3時にマハタやカマス、カワハギなどが水揚げされ、40ケースあまりに箱詰めされた魚は、午前6時にはおよそ90キロ離れた大田市場に到着し、仲卸業者に引き渡されました。
これらの魚はさっそく東京都内の飲食店に運ばれて、特製の海鮮丼としてふるまわれました。
店を訪れた人たちは、海鮮丼の刺身を食べると歯ごたえの良さを味わい、横浜市の70代の女性は「新鮮でぷりぷりしていておいしいです」と話していました。
東京都・大田市場の鶴田勝業務課長は「大田市場は鮮度が売りの市場なので、この売りにさらに磨きをかけて、市場の活性化につなげたい」と話していました。
この実証実験は、今月の毎週金曜日にあわせて4回行われる予定で、その効果や課題などを検証することにしています。

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