国松長官狙撃事件1

  • 11 年前
1995年(平成7年)3月30日午前8時30分頃、國松孝次警察庁長官が出勤のため東京都荒川区南千住の自宅マンションを出たところ、付近で待ち伏せていた男が拳銃[† 1]を4回発砲。國松はそのうち3発[† 2]を腹部などに受け、全治1年6ヵ月の瀕死の重傷を負った。男は自転車で逃走し、現場からは、朝鮮人民軍のバッジ[† 3]や大韓民国の10ウォン硬貨が見つかったという。
狙撃から1時間後にテレビ朝日に電話がかかる。電話の声は國松孝次警察庁長官に続く次のターゲットとして井上幸彦警視総監や大森義夫内閣情報調査室長らの名前を挙げて教団への捜査を止めるように脅迫した。10日前の3月20日に地下鉄サリン事件が発生し、オウム真理教に嫌疑が向けられて8日前の3月22日にオウム真理教関連施設への一斉強制捜査が行われていた。
國松は手術中に心臓が3度も止まり危篤状態にまで陥ったが、2ヵ月半後には公務へ復帰した。
銃を発砲した犯人は黒っぽいレインコートに白いマスクをし、黒っぽい帽子を被っていたとされている。