00:00気迫あふれる相撲で大関として活躍した貴景勝
00:09勝っておごらず負けて腐らずを貫いた土俵人生
00:17ひたむきに戦う姿がファンの心を打ちました
00:21去年28歳で引退し港が親方になりました
00:32現役時代とはかけ離れた姿が話題に
00:43先月力士の象徴であるマゲに別れを告げました
00:48多くの人に愛された現役生活で貫いた信念がありました
01:18謙虚に相撲と向き合い続けた貴景勝
01:34港が親方のここから
01:36断髪式から4日後
01:43港が親方が自分の原点と話す母校埼玉栄高校を訪れました
01:49先日引退相撲を終えましたけれども
01:56心境としてはどうですか
01:57そうですね
01:58現役は引退したけれども
02:01ちょんまげがついていたので
02:02どうかやっぱりまだ
02:04自分もちょっとこう
02:06そういうふわふわっとした気持ちになることもあったんですけど
02:10今はもう完全にちょんまげ切り落としたら
02:14もう完全に親方になりましたので
02:18ますます若い子たちの子の指導というのを
02:23一生懸命やっていかなきゃいけないなというふうに思っています
02:26結構やっぱり体つきがだいぶ変わったっていう
02:31いろんな方から言われると思うんですけど
02:33あんま変わってないんじゃないですか
02:35いやちょっと待ってください
02:36だいぶ変わりましたよ
02:38それはなんかこう
02:40断髪式に向けてなったんですか
02:42いやいやもう
02:43一番痩せたくていいってやっぱり
02:46無理して食べなくなったことですね
02:48もともと食が
02:50あんまり
02:53いっぱい食べれる工事ではないので
02:56パワー負けしない体を作るために
03:00現役の時はこう
03:02無理して体を大きくしてたんですけど
03:04いろんな方がね
03:07どうやってあそこまでスリムになるんだって
03:09やり方を教えてくれっていう
03:11いやいやもうそれは
03:13一般の人には絶対に
03:17当てにならないと思いますが
03:19もう無理して食べる期間が多かったので
03:22それをしなくなっただけの話なので
03:25身長1メートル75センチ
03:31力士として決して恵まれた体格ではありませんでした
03:35しかし真っ向から立ち向かい
03:41幕の内で4回の優勝を果たしました
03:44港ヶ親方が所属した
03:50埼玉栄高校相撲部です
03:53全国屈指の競合校として知られています
03:57その後の人生に影響を与える出会いがありました
04:03恩師の山田道則監督と
04:11妻の早苗さんです
04:15はい
04:16寮で新職を共にしながら
04:2630年以上部員を指導してきました
04:28すごいよ
04:29おかわり
04:30はい
04:31寮です
04:33寮です
04:35港ヶ親方は高校進学後
04:39ふるさとを離れ初めての寮生活でした
04:42厳しい稽古の後の食事が忘れられない思い出です
04:56ちょっと心を張ってくれ
05:00食っちゃうまいですね
05:01やっぱり
05:03なんか稽古とかもやっぱり飯がうまいから
05:07やっぱりこう頑張れたっていうところもありました
05:09山田先生あの入学当時の
05:12貴景翔絶
05:14どんな少年だったんですか
05:16まあ少年とかね
05:18やっぱりこう
05:18今の時全くで
05:20今おとなしくなっちゃったけど
05:21おとなしくなっちゃった
05:22おとなしくなっちゃったけど
05:23もうやんちゃ坊主
05:24やんちゃ坊主だったんですか
05:25やっぱりこう
05:28先輩にもね
05:30先輩で思わないぐらい
05:31やっぱりこう
05:32こんな伸びてたからね
05:33来た時は
05:34自分は強いんだぞっていう
05:36そういう感覚で
05:39入ってきたんじゃないかな
05:40こういう感じで入ってきました
05:42そうでしたか
05:43よく僕の人をバカにするなよ
05:46いくら強いからやってて
05:48見下すなよと
05:49そこで強いって言ってますよね
05:51高校入学前の港川親方は
05:58感情全面に押し出しただ強ければいいと思っていました
06:03当時中学校の自分はもう本当にもう
06:11よく
06:14本当に生意気だったし
06:17今本当に先輩とかにも言われるんですけど
06:21本当にもう敬語もろくに使えなかったですし
06:24本当に怖いもの知らずっていうか
06:27何でもなれるような気がしてたので
06:30高校時代山田先生から教わったこと
06:34一番印象に残っていることはどんなことですか
06:37一瞬先は闇という言葉を
06:43よく山田先生は言っていただいて
06:46やっぱり一瞬先は闇だから
06:49ここで調子乗っちゃダメなんだよっていう
06:51ここで怒ったりとかすると
06:54怪我したらもう出れないんだよって大会に
06:57だから毎日謙虚にやりなさいっていうことを
07:01常日頃言っていただいて
07:03山田先生に
07:06いい時も悪い時も
07:10常に相手に思いやりを持って感謝して
07:14やっていきなさいっていうのを言われて
07:17本当に
07:19人間的にもその言葉が今でも
07:23救われてますし成長できましたね
07:27高校時代に闇はあったんですか
07:31ありましたやっぱり
07:33めちゃくちゃ覚えてるのが
07:35高校2年生の時に
07:37常にバイキンが入ってしまって
07:41入院して国体に出れなかったんですね
07:45国体ってやっぱりインターハイの次に大事な大会で
07:50入院して出れなかったんですけど
07:53その時毎日山田先生とさらやさんが
07:59昼ご飯食べる弁当をですね
08:02病院まで持ってきてくれたんです
08:05高校生今寮にいる人たちで
08:12もういっぱいいっぱいなのに
08:14わざわざ毎日弁当を届けてくれたことが
08:19今でもめっちゃ覚えていて
08:21なんかやっぱり人間ってやっぱり結構
08:25辛い時にこうやってもらったことって忘れないんですよ
08:30やっぱりいい時に
08:32いいねよかったねで
08:36何かされることも覚えてるんですけど
08:38なんか自分が本当にきつかった時とか
08:41踏ん張り時の時に支えてもらったことって
08:46多分僕だけじゃなくて
08:48多分人間のあれだと思うんですけど
08:51一瞬胸に刻まれてるというか
08:53山田先生のために頑張ろうっていう気持ちが
08:57一番高校時代を強くしてくれたのかもわからないですね
09:01なんか自分がこう強くなりたいっていうだけだったら
09:06まあ今日はこれぐらいでいいかっていう風に
09:10思っちゃったところもあると思うんですけど
09:12あとウザデフセ10回とか
09:14トレーニング今日も夜行くとか
09:17ランニング行くとか
09:18そういう原動力になってましたね
09:21謙虚に相撲と向き合え
09:26山田監督の言葉を胸に
09:2918歳で大相撲の世界へと飛び込みました
09:32鍛えてきた押し相撲で
09:37順調に番付けを上げていきます
09:39自分の突き押し相撲をもっと磨いて
09:45少しでも強くなれればいいかなと思ってます
09:492年で幕の内昇進を果たすと
09:54ひたむきな相撲がファンを魅了していきます
09:57ちょっとひた
09:58押し出しました
10:04左上を見た
10:05突き出し
10:06高景勝の勝ち
10:08入門からわずか4年余り
10:1322歳の時に初めての優勝
10:16半年後には大関に昇進するという
10:23スピード出世でした
10:25感謝の気持ちと思いやりを忘れず
10:30相撲戦に精進してまいります
10:32相撲戦上がるまでは
10:37めちゃくちゃ楽しかったです
10:39今までテレビで見せた憧れの
10:43関取と対戦することができて
10:45なおかつ勝ててですね
10:47番付も上がっていきましたし
10:51怪我も少なかったし
10:53稽古はきつかったけど
10:56埼玉栄館での貯金があったので
10:59今日は勝ったけども
11:01明日怪我するかもわからないから
11:03謙虚に明日も頑張ろう
11:04やるべきことをやって
11:05明日に備えよう
11:06そういう気持ちの切り替えができたのは
11:08その言葉があったからだと思いました
11:10次の横綱候補として
11:17周囲の期待も高まっていました
11:19しかしここで港ヶ親方に
11:25大きな転機が訪れます
11:28大関として迎えた初めての場所
11:354日目に右膝を痛めて休場
11:392場所で大関の座から
11:44陥落することになったのです
11:45一瞬先が闇という言葉が分かっていても
11:55あんだけ大怪我するというのは
11:57あんまり思ってなかったかもわからないですね
11:59なんかあれ
12:04俺また強くなったなと思ってた頃なんで
12:06俺の傾向はでも
12:10あれなんでこんな簡単に勝てるんだろう
12:13っていうぐらいの手応えがあったので
12:17怪我してしまったっていう
12:21まさに一瞬先は闇だったと思いますね
12:26典型的な
12:28大関に戻れなければ
12:34最も短命な大関として
12:36不名誉な記録を残すことになる
12:39かつてない重圧がのしかかっていました
12:42それで大関からは下がってしまうわけですけれども
12:47その時に考えたことってどんなことだったんですか
12:51山田先生の元に帰ろうっていう風に思いましたね
12:56それどうしてそういう選択をしたんですか
12:59何かこうここに戻って
13:03初心を思い出したいっていう気持ちもあったんだと思います
13:06家にもう一人暮らししてましたから
13:11家です
13:13ただ治療して復帰を待つというよりかは
13:16ここでやれることをやってですね
13:19鍛えて
13:20原点に戻りたいと自然に思ったからだと思います
13:26母校の寮に泊まり込み
13:31高校生とともに2ヶ月間生活するという
13:35異例の選択をしました
13:37港川親方が寝泊まりしていた部屋です
13:52山田監督はこれまでとは違う様子を感じていました
13:59やっぱりひそくありましたよ
14:02だからどうしようかどうしようかっていう
14:05本人の方が不安もあったけど
14:06でもやるしかない
14:07山田監督や高校生と同じ時間を過ごすことで
14:13自分の原点を見つめ直していきました
14:16ただ大関戻りたいだけっていう考えだと
14:23ここまで頑張れなかったのかなって思いますね
14:26これだけ良くない時に声かけていただいて
14:29ここで煮込みさせてもらって
14:32食事もいろんな気を使っていただきながら
14:35やったことによって絶対結果で返したいっていう
14:37気持ちが上乗せされたんで
14:39落ちてやっぱりちょっと落ち込んだ時もあったんですけど
14:44そのありがたさのおかげで
14:46そっちにすぐ気持ちが上向いたんで
14:49それは一番良かったことです
14:51貴景勝
14:55大関に上がって2場所球場
15:00今場所は関脇に陥落しました
15:02大事な場所を迎えています
15:04今場所10番で大関復帰が叶います
15:08休場明けの場所は相当な覚悟で挑んだ場所だったんじゃないですか
15:16そうですね
15:18もう
15:19押し相撲しか取れなかったので
15:24大関上がらない方が良かったんじゃないかっていう声もあったし
15:29ここで戻らなかったら
15:34引退してもいいかなっていうぐらいの気持ちで行きましたね
15:39それぐらい覚悟を持って臨んだ場所だったんですね
15:42まあ
15:43みっともない相撲を取って
15:48歯が立たない状況であれば
15:51そういうことも考えていいかなっていう風に正直にそう思ってました
15:54相撲人生を懸け大関復帰が叶う10勝を目指しました
16:03序盤から白星を重ねます
16:07球と頭
16:09貴賢勝の圧力
16:11押し出し
16:12一直線の押し
16:159勝2敗で迎えた12日目
16:21あと1つ勝てば大関に戻ることができます
16:25今日大関復帰を決めることができるか貴賢勝
16:31当たった
16:41引き落とし
16:42貴賢勝の勝
16:441勝目
16:46大関復帰へ
16:49やりました
16:52よかったです
16:55毎日の積み重ねの10万だと思うし
16:59初日があるから2日目あるし
17:03大事な一番と言われれば毎日大事なので
17:07少し考える部分はありましたけども
17:13できるだけ自分の相撲を取り切ろうと思いました
17:15大関に返り咲いて以降
17:22子供の頃からの夢だった横綱を目指して戦い続けました
17:27しかしその壁は港が親方にとって高く厚いものでした
17:40横綱に挑戦もしましたけれども
17:47そういった経験というところも
17:50やっぱり今の人生に生きてるなという感じはしますか
17:53ありますねやっぱり
17:55綱取りを3回ぐらいさせていただいたんですけど
17:59結局失敗に終わって引退したんですけど
18:03やっぱり横綱になれなかった理由っていうのは
18:09引退して見えてくるものもあって
18:12だからやっぱり自分が好きで始めた相撲なんですけど
18:18大関に上がってからなぜか楽しくなくなってしまって
18:31なんかこれを楽しみに変わったら
18:37横綱に慣れてたんじゃないかなって今でも思います
18:41例えば仲良い友達とご飯食べてる時も
18:47頭の片隅には勝負がもう入っていて
18:52友達と気兼ねない会話をしてても
18:56この飯はタンパク質何グラムだから
18:59明日の朝稽古はちょっと体がしぼんじゃうから
19:04帰ったらもうちょっと鶏肉食べなきゃいけないなとか
19:07だから全ての物事がやっぱり相撲になっちゃってるんですね
19:12何してる時でも
19:13ただその中でももがきながら見えてきたものって何かありましたか
19:19そうですね
19:22まあ
19:25もがいてる時にこうやっぱり
19:37いろんなことを試みるんですけど
19:40やっぱこうした方がいいのかな
19:43ああした方がいいのかなって思うんですけど
19:46自然体に頑張ることが一番大事だったなって気づきましたね
19:59自然体に頑張るって
20:02だからやっぱり楽しまなきゃダメだったかなって思いましたね
20:05やっぱりもがくってやっぱりもがいてるんで
20:10言葉の通り
20:11バタバタしてるわけですよ
20:14こうでもないああでもない
20:16こういう治療した方がいいんじゃないか
20:18こういうトレーニングした方がいいんじゃないか
20:19こういうご飯を食べた方がいいんじゃないかって
20:21もうだから方向性を見失っちゃってるんですよね
20:25でもまあ
20:25今から考えてみると
20:28シンプルに
20:30良い時も悪い時も頑張り
20:33シンプルに一方向に
20:35頑張っていけばいいっていう
20:37その簡単
20:38少しのこの気持ちの持ち方と
20:40やるべきことをやれば良かったんじゃないかなって思いますね
20:46やっぱりどうしても良くない時って
20:50何か変えないと良い方向に行かないと思いがちなので
20:54本当にいろんなことをするんですけど
20:59なのか今まで強くなってきたことは何かをもう一回考えてですね
21:04それだけやれば良かったのかなって思います
21:07今港川親方は
21:19若い力士たちを指導する日々を送っています
21:22謙虚な気持ちを見失わず
21:35相撲に向き合い続けて欲しい
21:40貫いてきた信念を
21:42次の世代に伝えています
21:44親方としてスタートを切っているわけですけれども
21:51どんなことを意識して指導をしていますか
21:54やっぱり良い時
21:56ずっと良い時はないよって
21:58次の場所はそんなにうまくいかないよって
22:01次がまたそんなにいけると思ったら
22:04大間違いだよっていうことは言ってます
22:10今やれるべきことっていうのを淡々とやってですね
22:17僕の場合はやっぱりその
22:21良い時にやっぱり
22:24このまま良いことがずっと起こらないから
22:27その時に備えて謙虚に頑張っていこうっていう
22:32生き方で
22:34スモー人生は過ごしてきましたね
22:39だから絶対良い時も悪い時も
22:42多分全員誰しもあると思うので
22:46それをこう
22:50根本的には力士になって良かったって
22:53思ってもらえるような指導をしたいなと思ってますね
22:57いいね