停電で燃料プールの冷却システム止まる
  • 11 年前
停電で燃料プールの冷却システム止まる
3月19日 4時26分

東京電力福島第一原子力発電所で、18日夜、停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まりました。
東京電力は原因が分かりしだい復旧作業に入ることにしていますが、福島第一原発では、事故から2年たっても原因不明の電源トラブルで冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。

東京電力によりますと、福島第一原発で、18日午後7時前、廃炉作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールや、敷地内にある使用済み燃料を専用に保管している「共用プール」で、冷却システムが止まりました。
プールの水温は、18日の午後6時現在で14度から25度ですが、4つのプールには合わせて8500本余りの使用済み燃料が入っていて、最も温度が高い4号機のプールで社内の規定で定めている65度を超えるまでに4日程度と見込まれています。
東京電力は原因が分かりしだい、冷却システムの復旧作業に入ることにしていますが、トラブルから半日近くがたっても原因が分かっていません。
東京電力は、外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤で何らかのトラブルが起きたとみて原因を調べています。
このトラブルで、1号機から3号機の原子炉への注水に影響はなく、原発の周辺で放射線を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。
福島第一原発では、事故から2年たっても原因不明の電源トラブルで、冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。
このトラブルは、発生から3時間以上たってから発表され、東京電力は「設備の状況を確認したうえで発表しようとしたが、確認に時間がかかり大変申し訳ない」と話しています。
福島第一原発では、去年1月に送電施設のトラブルで3つのプールの冷却システムが1時間程度止まったほか、去年6月には4号機のプールで冷却水を循環させるポンプが故障し、およそ30時間冷却が停止するなどのトラブルがありました。
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