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  • 2013/2/17
大阪・大東市 小5男児自殺「学校の統廃合やめて」

 学校の統廃合反対が自殺の理由でした。

 14日、大阪府大東市のJR片町線の野崎駅で小学5年生の男子児童がホームから飛び込み、電車にはねられ死亡しました。

 現場からは「統廃合をやめて欲しい」というメモが見つかりました。

 「どうか小さな命と引き替えに、統廃合を中止してください」。

 死亡した小学5年生の三橋拓海くん(11)が残したメモ。

 拓海くんは14日夕方、大阪府大東市のJR片町線野崎駅の下りホームから線路に飛び込み、快速電車にはねられ死亡しました。

 遺書と見られるメモは、ホームに残されたリュックサックのそばに置かれていました。

 母親にメールを送った後、自殺したとみられています。

 拓海くんが通っていた小学校は3月で廃校になることが決まっていて、今月17日には閉校式が行われる予定でした。

 拓海くんは「統廃合をやめて欲しい」と言い続けていたといいます。

 「『閉校式を何とか潰す方法はないか。何とかやめさす方法はないか』と、いつになく真剣な顔で言うたんですけども、私も『そこまで段取り進んでいるのに、今さらできないわなー』と言うてたんです」(拓海くんの祖母 正美さん)

 友達が多く、素直で優しい男の子だったという拓海くん。

 祖母の正美さん(76)は、自分が死ぬことで統廃合が止められると考えた拓海くんの思いにも大きなショックを受けています。

 「自分の思いを達するためにとった行動としては、間違っていると思います。死ぬことはないのにねえ、命がけでするなんて・・・」(拓海くんの祖母 正美さん)

 大東市の教育委員会では午後5時から会見を開き、校長は「ここまで思い悩んでいることを十分把握できていなかった。非常に申し訳ない。亡くなったことが信じられない」と話しています。

 統廃合を止めて欲しいという、11歳の男の子の思いがこのような形で訴えられたことに、市では動揺が広がっています。
(02/15 19:02)

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