20120730 “脱原発”候補善戦‥総選挙に影響は

  • 12 年前
報道ステーションより。

きのう行われた重要な選挙。争点の一つに原発、そしてエネルギー政策への対応があった。
それは山口県知事選挙だが、その選挙結果に既成政党が揺れている。

きのう、国会前には再稼働反対の声のうねりがあふれた。キャンドルの光は国会に届いているのか。
ちょうどこの同じ日、山口県で行われた知事選挙では脱原発を掲げた候補が善戦した。
25万2461票と18万5654票。7万票の差がついたが、自民党内には同様が広がっている。
山口県の知事選挙としては経験のない選挙になったと自民党の選対局長は語る。
山口県は強固な保守王国で、今回も盤石の組織で山本氏を支えた。
一方の飯田氏は政党の支援を受けない草の根選挙で、選挙1ヶ月前の出馬表明にも関わらず、18万票をとった。
その飯田氏は事実上凍結状態にある上関原発の白紙撤回を訴えた。
一方の山本氏は、上関原発の凍結を訴えていたが、告示後は原発問題には触れず、明確な争点にすることを避けた。
その戦略もきいたのか、けっきょく投票率は45.32%にとどまった。

しかし今回の選挙戦は、保守王国山口では過去に例がないものだった。
山口朝日放送の県政担当記者によると、飯田さんは大変善戦した。これは有権者の原発に対する拒否感、そして既成政党への批判の表れではないか、という。

この山口県知事選挙の結果は、今後の政府の原発政策にどう影響するだろうか。