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  • 14 年前
報道ステーション「シリーズ原発再稼働、わたしはこう思う」より
政府事故調査委員会委員をつとめる九州大学の吉岡斉さんに聞く

失敗(原発事故)の総括を十分にやらないと、そもそも再開とかそう言う資格はない。
保安院も経産省も安全委員会も、あるいは官邸も安全を確保できなかった。
全部失敗してるわけだから
官邸が保証して、野田さんが保証しても、何の救いにもならない。
能力がないのに安全だと言ってもらっては困る。

原発の事故というのは非常に広域に及んで、コストも甚大で全国民が負担しなければいけない。
そういう受け入れの決定を安易に自治体がしていいのか、
国民全体を悲劇にするような決断なんだということを、十分に理解したうえで
受け入れるかどうかということを決めて頂きたいし
それでもし何か起これば、その市町村は無くなるでしょう。

原子力安全保安院を解体して、新しい規制当局を作って、
その下で安全基準を全面的に見直して
比較的安全度の高いと見積もられるものについては再稼働を認めるという
石油火力を燃やすよりはずっと経済性がよろしい
節約されるお金と背負う危険という、これを秤にかけた場合、
しばらく10年か20年は動かして認めた方がよりメリットがあるという
そういう勘定がある成り立つと思う。

一番重要なのは責任の所在を明確にする
電力会社がすべての責任を負うと
今まで(国は)補助金とか保護してきたが全部中止です。
その上で、地元の理解を得たいなら、電力会社が高い金を自分で支払いなさいと
事故が起きたら損害賠償法は廃止しますから全部自分で払いなさい
それでいいならおやりなさいという
自由主義のもとでは原発は成り立たないというのが私の意見だし
原発は国家による手厚い保護によって守られてきたという
そういう素性の悪い公共事業みたいなものですから
全部その国家の保護を無くせば、おのずとやるやつはいなくなるだろうと思います。

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