韓国原発事故 作業ミスと発電機故障が原因/幹部ら事故を組織的に隠蔽
  • 12 年前
韓国原発事故 作業ミスと発電機故障が原因

 韓国・釜山の古里原発で先月、一時、全ての電源が失われた事故について、原子力安全委員会は21日、担当者の作業ミスや非常用発電機の故障が原因だったとの調査結果を発表した。  調査結果によると、外部電源は、作業員が規則通りに作業を行わなかったため遮断され、非常用ディーゼル発電機は、部品に欠陥があり動かなかったため、原子炉冷却に必要な電源が全て失われたという。  原子炉の冷却水の温度は37℃から58℃まで上がったが、12分で外部電源を復旧できたため、炉心溶融(メルトダウン)などには至らなかったという。  原子力安全委員会は、事故を1か月以上隠していたとして、古里原発の関係者を刑事告発する方針。

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韓国・原発停電事故は「幹部らによる組織的隠蔽」

 韓国の原子力発電所で外部電源が一時供給されなかった問題で、原子力安全委員会は、発電所の所長ら幹部が組織的に事故を隠蔽(いんぺい)をしていたことを明らかにしました。

 韓国南部の釜山の古里(コリ)原発1号機で今年2月に発生した停電事故について、発電所側は1カ月以上にわたって公表していませんでした。監督官庁の原子力安全委員会は21日、調査結果を公表し、発電所の所長ら幹部が事故直後の会議で本社など外部に報告しないよう決めていたことを明らかにしました。事故当時の記録を残さないよう隠蔽工作も指示していたということです。また、停電は作業員のミスと非常用発電機の故障が重なって起きたことが原因と結論づけました。原子力安全委員会では、事故を隠蔽していた所長ら幹部を今後、刑事告発することにしています。
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