20120127 枝野経産相が「原発ゼロで乗り切れる」
  • 12 年前
報道ステーションより。
今日、島根原発2号機が定期検査で止まった。54基のうちあと3基だけが稼働しているが、4月にはすべてが止まる。しかし原発の再稼働に向けて、ストレステストが行われたりIAEAが入るなどの動きが出ているが、今日、経産大臣の枝野大臣が「原発ゼロでも乗り切れる」と、この夏の電力の見通しを示した。去年の夏、15%の電力削減義務を課された電力使用制限令が出された。ある医療器具メーカーでは去年、夏前の休みを返上し増産。電力削減を乗り切った。また自家発電設備を購入したためかなりの金額を使い、大変な苦労をしたという。それが今年の夏は原発がまったく稼働してなくても電力削減義務がない可能性があるとのことについて、昨年の努力はどういうことだったのかなと非常に不満があると語る。そもそも資源エネルギー庁が発表した夏のピーク時の電力需要予想が、あまりにもずさんなものだった。たとえば一般家庭で、業務用並の大型冷蔵庫を1.2台保有していることになっていたり、大型エアコンを留守中もペットのために使用することになっているなど。さらに今年の夏についても政府の試算では全原発が停止した場合、ピーク時で9.2%の電力不足になると公表している。しかし実は最大で6%もの余裕があるという別の試算があった。試算の作成にかかわった元内閣審議官・梶山氏によると、9.2%電力が足りないという試算は極端な前提に基づいたものだったという。たとえば真夏に火力発電所がいくつも定期点検で停止するというのがあったが、それは定期点検の時期をシフトすれば済むし、また太陽光発電がまったく計上されていないと語る。ゲストの玄侑宗久さん(福島県三春町の寺の住職で作家)は3.11までの日本では電気が有り余っていた。日本人は急激な変化には対応力があるので、ここで原発は一基にやめるべきだと言う。原発をやめるかどうかは計算ではないというのは福島に来ればわかりますと話している。
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