生駒市・中本幸一元市長と酒井隆元議長に損害賠償命令
  • 13 年前
NHKニュース 平成22年12月9日

生駒市が足湯の施設を建設する工事をめぐり、5年前、当時の市長らが随意契約で不当に高い工事費を支払ったとして、市が元市長らに損害賠償を求めていた裁判で、9日、奈良地方裁判所は1000万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。

この裁判は、生駒市の中本幸一元市長と、酒井隆元市議会議長が、足湯の施設を新たに建設する工事をめぐり、5年前に随意契約を結び不当に高い工事費を支払ったとして、市が元市長や業者に対し1600万円余りの損害賠償を求めているものです。

9日の判決で、奈良地方裁判所の一谷好文裁判長は、「工事に特殊な技術は必要なく、随意契約にすべきではなかった。工事費も不当に高いと認められる」と指摘し、元市長らにあわせて1100万円余りの支払いを命じました。

これについて生駒市の山下真市長は、「賠償額の一部が認められなかったことは残念で、判決内容を検討して対応したい」という談話を出しました。

一方、元市長の弁護士の事務所は、「担当者がおらずコメントできない」としています。

中本元市長と酒井元市議会議長は背任などの罪で大阪高等裁判所で実刑判決を受け、上告しています。また、山林を不当に高い値段で買い取ったとして市が損害賠償を求めている裁判でも市の訴えの一部が認められ、現在、大阪高等裁判所で審理が行われています。