東京・練馬区「としまえん」のメリーゴーラウンドが「機械遺産」に認定されました。

  • 14 年前
子どものころ、遊園地に行けば必ず乗ったことあるのが回転木馬(メリーゴーラウンド)。東京・練馬区にある「としまえん」のメリーゴーラウンドが、「機械遺産」に認定されました。

華やかに装飾された白馬や馬車。
東京・練馬区にある遊園地「としまえん」のシンボルともいえる、回転木馬「カルーセルエルドラド」は、園内の乗り物の中でも指折りの人気。
遊びに来た子どもは、「一番回るところで少し目が回ったけど、楽しかったです」と話した。
実は、このカルーセルエルドラドが、日本機械学会が認定する「機械遺産」に選ばれた。
機械遺産とは、歴史的意義がある機械技術について学会が認定するもので、3年前から始まった。
戦後唯一の純国産旅客機「YS-11」や、北海道・札幌市のシンボル・札幌市時計台の時計装置も機械遺産に登録されている。
そして、このカルーセルエルドラドも、「100年以上の歴史を持つ、世界的に貴重な文化遺産」として評価され、機械遺産に選ばれた。
メリーゴーラウンドでは、外の景色を楽しむものと思われがちだが、としまえんのメリーゴーラウンドでは、中の伝統的な装飾を楽しむのも1つの魅力となっている。
1907年にドイツで誕生し、アールヌーボー様式が施され、目を奪われるほどの華やかさを誇るカルーセルエルドラド。
1911年からアメリカ・ニューヨークの遊園地で人気を集めたが、その後、解体された。
としまえんが1971年に総額およそ3億円かけて買収し、日本での復元につながった。
遊びに来た人はk「100年前にこんな素晴らしいメリーゴーラウンドがあるなんて信じられないですよね」、「小さい時によく遊びに来たりして、その時は必ず乗ってたりしました。100年続いているということで、これからもどんどん子どもたちに夢を与えてもらいたいなと思いますけど」などと話した。
およそ30年前に、はるか遠い海を越えてやって来たカルーセルエルドラド。
大人や子どもの心をますます離さなくなるとみられる。