生徒による授業の妨害などが続き、校長が休職するなどの事態が起きていた福岡・香春(かわら)町の公立中学校で、14日の卒業式後、男子生徒2人が逮捕された。
生徒8人による授業妨害が問題となっていた福岡・香春町の公立中学校で14日、卒業式が行われたが、その直前、学校の近くにいた数人の生徒らは、取材に対し「お前ら雑魚の相手せんっちゅうねん」と答えた。
生徒らは「(卒業式に出るために来た?)お前は、一体何が言いてぇんだ?」、「(卒業生ですよね、3年生?)3年だから来た。ばかか、脳みそ足りてねぇよ」、「(何時から卒業式なんですか?)おやじ。おやじ。きれじ」などと話した。
この中学では、問題の生徒らによる教師への威嚇が繰り返され、校長が心労で休職する事態となった。
また、2階の渡り廊下から、放尿する生徒もいた。
この日の卒業式では、特に混乱はなかったという。
校舎から出てきた生徒らは、「(無事卒業式は終わった?)お前らには関係ないだろ。帰れ、このやろう」、「何このマイク?」と話し、取材陣からマイクを奪い、歌い始めた。
卒業式のあと、男子生徒2人が逮捕された。
2人は3月6日、昼休みに校長室に乗り込んで、湯飲みを床に投げつけたり、ロッカーをけるなどしたとみられている。
3月に着任したばかりの校長は「わたしは職員室にいましたので、あとから知った状態なんです」と話した。
逮捕された生徒の1人は、警察の調べに対し、「閉まらなかったから、足でけって閉めただけ」と話している。