◇ヤンキース６－３ロイヤルズ
　【ニューヨーク穐村賢】米大リーグは９日、各地で行われ、田中将大投手（２７）が所属するヤンキースでは、ドメスティック・バイオレンス（ＤＶ）に関する規範に反したとして、３０試合の出場停止処分を受けていたアロルディス・チャプマン投手（２８）＝前レッズ＝がロイヤルズ戦でヤンキースデビュー。１イニングを２安打１失点２奪三振で、最速１０１マイル（約１６３キロ）を計時した。チームは６－３で勝った。マリナーズの青木宣親外野手（３４）はレイズ戦に１番左翼で出場し４打数１安打１得点。チームは５－２で勝利。マーリンズのイチロー外野手（４２）はブルワーズ戦の８回に代打で出場し四球。チームは４－１で勝った。
　剛速球左腕、チャプマンがいきなり地元ファンを魅了した。出場停止処分が明け、新天地デビューとなった地元ニューヨークでのロイヤルズ戦。４点リードの９回。地元ファンの大歓声に迎えられてマウンドに上がると、その初球だ。あいさつ代わりと呼ぶにはスゴすぎる、１００マイル（約１６１キロ）の直球をズバンと投げ込んだ。２連打を浴びて１点を失ったものの、最速１０１マイル（約１６３キロ）を記録した左腕は「自分の投球にしっかりと集中できた。ワクワクしたし、うれしかった」と喜んだ。
　ベンチから身を乗り出すようにしてチャプマンの投球を見守った田中も「大リーグを代表するクローザーの１人。戦力は間違いなくプラスだと思うし、勝ちパターンにつなげられるように試合をつくっていくことが大事。そういうの（勝ちパターンの試合）を数多くつくれれば、チームの勝利数も増えていく」と守護神の復帰を手放しで歓迎した。

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