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鮫と小魚(Haie und kleine Fische)予告編

3 年前155 views

crazyhis

歴史系映画

allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9085

IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0050478/

1957年 ドイツ映画 120分 日本語字幕版あり

第二次世界大戦時のドイツ海軍のある士官候補生の物語。
原作はヴォルフガング・オットの「鮫と小魚」で、原作者のオットは第二次世界大戦時に海軍士官として主にU-ボートで勤務していた。
この小説は著者の実体験をベースに書かれたものだそうだ。
他の多くのU-ボート乗員たちの回顧録やインタビューとは異なり、ナチ政権の強制収容所などにも言及していて海軍に対しても批判的だ。
U-ボート艦長のH.ヴェルナーの回顧録、「鉄の棺―Uボート死闘の記録」が一番近い感じかも。
ヴェルナーもどちらかといえば海軍に対して批判的で、陸での生活に多くのページを割いている。
原作は主人公が商船の船員をしているところから始まり、搭乗していたU-ボートが撃沈されて救出されるまでを描いてる。
映画は掃海艇に士官候補生として着任するところから始まっている。
映画は原作のエピソードをつまみ食いする形で物語が組まれている。海軍兵学校や士官学校のエピソードのいくつかは掃海艇勤務時代の話として組み込まれてる。
カモメは生きた人間の目玉が大好物だとか、長期の漂流などの残酷なエピソードは入ってない。
主人公と上官の妻との不倫な愛のエピソードは拡大して入ってるけど、娼婦や娼館のマダムとの愛のある話なんかは縮小されてる。
映画的に分かりやすくストーリーを作ったって感じだ。
原作はナチ政権批判とか、哲学的な話とか、色々と難しい話が多くて映画には向かない部分も多かったのだろう。
ナチ体制批判の話として主人公の友人の自殺のエピソードは織り込まれてる。曽祖父がユダヤ人だったせいで父が収容所送りになって処刑され、それを苦に自殺するって話だ。
似たような話がH.ヴェルナーの回顧録にもあった。ヴェルナーの方はUボート艦長だって特権を利用して父を救い出してるけど。
フランスのレジスタンスが娼館と組んでドイツの将校を暗殺するエピソードなんかは分かりやすくてよさそうな気がするけど、省略されてる。
性悪な上官の代表格のパウリ少尉のエピソードも大半が省略され、あっさり左遷で終わりにされてる。
堅物のやな上官だったはずの潜水艦の艦長が少々堅物だけど部下思いのよい艦長に性格が変わってる。最後は主人公を救って溺死する。原作ではきっちり生き残ってるけど。
これは映画の監修をした元U-ボートの艦長エーリッヒ・トップの影響かもしれない。
U-ボートに乗船した報道班の将校を見ていると、「U-ボート」の著者ロータル・ギュンター・ブーフハイムも乗組員からはこんな感じに見られてたのかもと思える。
ブーフハイムの小説だと爆雷攻撃で乗員が大騒ぎするみたいに描かれてるけど、こちらだと報道班の将校が一人で怯えてるだけって感じだし。
原作ではさすがに沈没寸前のところまで行くと乗員の中からも狂気に犯されるものが出て騒ぎになる。
主人公も思考がおかしくなって狂気に陥りそうになる。
原作は大戦前夜から1944年ぐらいって感じで、映画は1940年から1944年じくらいまでって設定なようだ。
U-ボート映画ってよりU-ボートにも勤務した経験を持つ海軍士官候補生の物語って感じだ。

参考文献
鮫と小魚 ASIN: B000JAV4OW
Uボート ISBN-10: 4152073217
ドラムビート―Uボート米本土強襲作戦 ISBN-10: 4769810504
鉄の棺―Uボート死闘の記録 ASIN: B000J9G9ZM
Uボート戦士列伝―激戦を生き抜いた21人の証言 ISBN-10: 4152088176
Uボート部隊の全貌 ドイツ海軍・狼たちの実像: ドイツ海軍・狼たちの肉声 ISBN-10: 4054047289
Uボート入門―ドイツ潜水艦徹底研究 ISBN-10: 4769823835

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