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レッド・ウォリアー(Nomad)予告編

3 年前150 views

crazyhis

歴史系映画

allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334005

IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0374089/

2005年 フランス/カザフスタン映画 112分 日本語版あり

18世紀のカザフ中ジュズのアブライ・ハンの若き日を描いた映画。
映画だと全カザフを率いたように描かれてるけど、アブライが率いたのはカザフの3ジュズのうちの一つ、中ジュズだけ。
アブライ・ハンの若い頃については口頭伝承の叙事詩くらいしかなく、正確なところは何も分かってないようだ。
この映画はその叙事詩をベースに作られてる。
口頭伝承なのでヴァリエーションがいくつもある。
映画はその一部のエピソードをストーリーに取り込んでまとめた感じだ。
叙事詩の主要部は幼い頃に父を失い、母に育てられて、後にカザフの有力者の元に身を寄せ、ジューンガルトの戦いで名を上げて、ハンになる。
アブライ・ハンはチンギス・ハンの子孫だから、ハンを名乗る資格があった。
幼名はマンスーラでジューンガル族長の息子シャルシュを倒したときに、「アブライ」って鬨の声を上げたところからついた名。
シャルシュとの一騎打ちは映画でも描かれてるように最後はシャルシュの頭を一撃で吹き飛ばして終わる。
シャルシュは多くの叙事詩に出てくる敵役のような存在でジューンガル族長の息子とか弟とかの役割で登場するけど、実在したかわ不明な人物のようだ。
少なくても当時のジューンガル族長ガルダンツェリンの息子にシャルシュという人物の記録はない。
映画では賢者として出てくるオズラは叙事詩では単なる付き人として出てくる。
父が生き残り、母が死ぬのも叙事詩と違うところ。
1729年にジューンガルを破った戦いはカザフの歴史上重要な地位を占めてるそうだが、その後の影響は小さいようにも見える。
この辺りからカザフに対するジューンガルの支配は強まり、カザフ諸国はロシアに保護を求めるようになっている。
映画の舞台となったトルキスタン市もジューンガルの手に落ちてる。
特にこの映画にも出てくるジューンガル族長ガルダンツェリンの時世はジューンガルの最盛期とも言える時期でロシアや清ですら友好を求めて使節を送ってきてる。
だけど清とは交渉を行いつつモンゴル高原やチベットを巡って戦い続けてる。
ジューンガル族の装備は映画とは違ったようだ。この頃には多数の銃砲を備えてる。
1690年のウラーン・ブトンの戦いでは清軍を火力で圧倒したそうだ。結局は負けたけど。
銃砲の多くは西欧の技術者に作らせたり、ロシアなどから購入したもののようだ。
アブライはハンになった後、ロシアと清の両方に帰順して両国の保護を取り付けてる。
そのせいでロシア清ともにカザフを自国の領域と認識し、その認識は現代のロシアと中国の研究者にまで引き継がれてるそうだ。
同じ時期のカザフを描いた映画に「ダイダロス 希望の大地(Myn Bala)」もある。

参考文献
露清帝国とカザフ=ハン国 ISBN-10: 4130261398
最後の遊牧帝国―ジューンガル部の興亡 ISBN-10: 4062580411
モンゴルの歴史―遊牧民の誕生からモンゴル国まで ISBN-10: 4887082444
カザフスタン ISBN-10: 4560509042
中央ユーラシア史 ISBN-10: 463441340X
叙事詩に見るアブライ=ハンの系譜と生い立ち : 千葉大学ユーラシア言語文化論集 4, 121-140, 2001-03-20
ウンコフスキー使節団と1720年代前半におけるジューン=ガル,ロシア,清の相互関係 : 人文コミュニケーション学科論集 (2), 107-128, 2007-03-00

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