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略奪の大地(Vreme razdelno)予告編

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crazyhis

歴史系映画

allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=24983

IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0096403/

1988年 ブルガリア映画 164分 日本語字幕版あり

ブルガリアの作家アントン・ドンチェフの「別れの時」の映画化。
ドンチェフによるとこの小説は1668年にブルガリアのロドピ山付近で起こった事件の記録をそのまま小説の形態に書き下ろしたものだそうだ。
1668年、オスマン・トルコはクレタ島でヴェネツィアを中心にした西欧連合軍と戦っていた。
その戦いを有利に進めるために西欧への侵攻拠点になるブルガリアの支配強化を目論み、大規模なイスラーム教への改宗活動を展開した。
その過程でロドピ山にやってきた部隊の指揮官と、村人との戦いの物語。といっても武力の激突じゃない。
武力を背景にした強制と、それに対する抵抗。
原作は当時の事件を記録した村の神父と、トルコ部隊に通訳として同行したフランス貴族の改宗者の記録って形で、同じ出来事を章を分けて二人の視点で語らせる形がとられてる。
さすがに映画ではこの方法だと時間がかかるからか、トルコ軍指揮官の視点を中心に描いてる。
原作だと登場人物の背景や思いとか、行動などが細かに描かれてるけど、映画はトルコ軍による改宗の強要と残虐な行為に焦点を絞って原作の大まかなストーリーを追う形にまとめられてる。
原作には描かれてない、レイプシーンとか、ヌードシーンなども追加され、トルコ軍がより残酷な集団に見えるような配慮もある。
例えば、準主役クラスのブルガリア人女性の沐浴シーンとそれを見たトルコ兵の襲撃とか、最初に改宗した女性が再び心変わりして、集団レイプに合って死んでしまう話とか。
原作では強靭に見えたトルコ軍指揮官が負傷して、気弱になっていく様子がフランス人目線で描かれてたけど、映画では負傷するけどそれによる変化はほぼない。
映画では神父が改宗を宣言したことで村人が雪崩うって改宗して物語は終盤に入るけど、神父の心変わりの理由が、神の掲示って形で簡単にまとめてる。
原作の神父が改宗にいたる物語はまとめて省略された感じだ。二つの宗教に分かれたまま150年間、同じようにすごした一族の物語が省かれたのはなんとなく惜しい気がする。
エピローグは原作だとキリスト教徒の逆襲って感じだけど、映画では館やトルコ軍陣地が燃えてる場面だけでなんで何がおきたかよく分からない。
なんとなく村人が逆襲したんだなってのは分かるけど。
あと映画だとイスラーム教徒の領主の物語が省略されてるので余計に残酷な支配者トルコ人ってイメージが強く出てるように見えた。
領主の扱いも軽い。この領主はこの地域の安定と発展のために盗賊行為をした弟を処刑するなど、盗賊や強盗の横行していたこの地域の治安を回復し経済的な発展を促してる。
だから中央から強制改宗の司令が来たときには強い不快感を示してる。
けど最終的には中央に対して消極的な従順の道を選んでる。協力はしないけど、抵抗もしないって感じだ。
この辺りは映画でも台詞の中でちらっと出る程度には描いている。
逆にトルコ指揮官がロドピ山付近の出身で物語の村民の主要人物の身内って部分は強調されてる。
原作だと最期のほうで明らかになってきてそれほど強調された感じでもないけど、映画ではここに焦点を当てて指揮官の心の動きを描いてる。
原作でも映画でもブルガリア人ゲリラが山に篭って戦う話があるけど、実際にも17世紀にはブルガリアではトルコに対する抵抗や反乱などが起こっていた。
1686にも大規模な反乱があってこのときは反乱終息に伴い数万人が国外へ逃亡してる。
「別れの時」を土台に、トルコ軍の残忍な姿を描こうとした作品って感じだ。

参考文献
別れの時 ISBN-10: 4770406827
バルカン史 (世界各国史) ISBN-10: 4634414805

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