議会占拠24日間の記録  ~中台急接近に揺れる台湾~

  • 10 年前
NHK ドキュメンタリーWAVE 2014.6.4 

3月18日、台湾で学生たちによって議会が占拠された。この前代未聞の事態となったきっかけは国民党の馬英九政権が、中国との「サービス貿易協定」の承認を議会で一方的に進めようとしたこと。貿易の自由化が進むと、台湾の中小企業が中国の大企業によって淘汰され、若者の雇用状況はさらに悪化するとして学生たちが協定に反対しているのだ。一方、馬政権は巨大な中国市場とより密接に結びつくことで台湾経済の苦境を打開したい考えだ。急激に進む中台接近の実像とはなにか、問われる「民主主義のプロセス」とはなにか?学生たちと馬英九総統(国民党)との対話の道を追いながらその背景をさぐる。