20140504森林の放射線量は半減 福島

  • 10 年前
原発事故以降、県が行っている森林の放射線量の調査で、昨年度の数値は事故の直後と比べて平均で半分程度に下がったことがわかりました。
原発事故を受けて、県は、避難区域の一部を除く県内の全域で、森林の放射線量を測定していて、先月開かれた林業関係者への説明会で、これまでのモニタリングの結果を報告しました。
それによりますと事故直後から測定を続けている362地点で放射線量の変化を調べたところ、平成23年度は平均で1時間あたり、0.91マイクロシーベルトでしたが、平成25年度には、1時間あたり、0.44マイクロシーベルトと、2年間で半分程度に下がったということです。
また、事故のあとに新しく生えた樹木の葉は、事故の前からあった葉に比べて放射性物質の濃度が5分の1程度に低くなっていたということです。
県は、時間の経過とともに樹木や土壌に含まれる放射性物質の量が減っていると分析しています。
県では、これまでのデータから推計して、事故から20年後の平成43年には、平成25年度の数値の3割程度まで減少すると見込んでいます。
県森林計画課の渡部茂主幹は、「林業事業者の被ばくへの不安から、森林の整備が手つかずのところもあり、今後、森林環境が維持できない懸念も出ている。引き続きデータを集めて情報提供に努めていきたい」と話していました。

05月04日 12時57分

お勧め