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  • 2014/4/7
横穴は岩盤に掘削された洞窟を墓として用いたもので、古墳時代に入って北部九州で発生し(5世紀頃)、中部九州から瀬
戸内海を東進し近畿地方に至った(6世紀頃)ものと考えられている。このHPでも紹介している、熊本県菊水の石貫横穴
古墳も同じ形態の墓制である。高井田に横穴古墳が存在する事は古くから知られており、明治時代に近代考古学が息吹きを
見せた頃には著名な学者もたびたび訪れたりしていたようである。しかし、この古墳を有名にしたのは1920年の線刻画発見
である。
横穴は中世あたりに、倉庫や堆肥小屋として用いられていたような形跡もあり、ずいぶんといたずら書きも残されているの
であるが、船に乗った人物画は確かに古墳時代のものと認定されるに至って、ぞくぞく古墳時代の線刻画が発見され、1922
年には横穴の一部が国の史跡に指定された。これまでの調査により、全部で 162基の横穴が発見されており、全国でも有数
の規模をもつ横穴群である。未発見を含めると 200位はあるのではないかと推定されている。大阪府下では、安福寺横穴群
とともに、柏原市域にのみ見られる墓制である。

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