20140121兵庫県の高校生が相馬市を修学旅行で訪れる 震災後初の宿泊も 福島

  • 10 年前
2014/01/21

修学旅行で福島・相馬市を訪れた兵庫県の高校生が、東日本大震災後初めて、被災地に宿泊した。
相馬市観光協会の担当者は「海水浴場の砂浜も津波でさらわれてしまいました」と話した。
修学旅行先に相馬市を選んだのは、兵庫・三木市にある吉川(よかわ)高校。
2年生の93人が、海に黙とうをささげた。
修学旅行生は「がれきとか、崩れた建物とか見ると、心にぐさっとくる」と話した。
そのころ、生徒たちが泊まる旅館「なぎざの奏 夕鶴」では、準備が進められていた。
旅館は、松川浦の近くにある。
相馬市の被災地に、修学旅行生が宿泊するのは、震災後初めてとなる。
「なぎざの奏 夕鶴」の坂本浩子おかみは「全部ここで見てもらいたい。ありのままの、何もないゼロからの出発という形を」と話した。
震災前の2010年度、福島県を修学旅行で訪れた学校は7,647校だったが、震災があった2011年度は2,082校まで減少、2012年度になっても、4,042校までしか回復していない。
一夜明けた21日、生徒たちは再び海へと向かった。
着くとすぐに、軍手が配られた。
ボランティアでごみ拾いを始めた原釜尾浜(はらがまおばま)海水浴場は、いまだに海開きがされていない。
修学旅行生は、「きれいになってほしいですね、この海岸に」、「助かる人たちがいるなら、やっている意味がある」と話した。
自分たちに何ができるのか、考えを深める修学旅行となった。
行となった。

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