20131226再処理工場の安全審査申請了解(青森)

  • 10 年前
六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場について、青森県などは施設の完成の前提となる安全審査を事業者が申請することを了解しました。
これを受けて、事業者の日本原燃は来月7日に原子力規制委員会に対し、安全審査を申請することになりました。
六ヶ所村にある再処理工場での重大な事故への対策などを義務づける新しい規制基準が今月18日に施行されたことを受けて、事業者の日本原燃は新しい基準に対応するのに必要な期間を考慮して工場の完成時期を来年10月に変更し、完成の前提となる安全審査の申請を了解するよう県と村に求めていました。
県と村は、新しい規制基準に対応するため再処理工場に追加で配備されるポンプや放水などの装置に問題がないか検討した結果、これまでの安全対策の設備に影響を及ぼさないと判断して、26日、日本原燃に対し、国への申請を了解する考えを伝えました。
これを受けて、日本原燃は、年明けの来月7日に原子力規制委員会に対し安全審査を申請することになりました。
一方で、原子力規制委員会は再処理工場の安全審査にかかる期間の見通しを示しておらず、事業者の方針通りの時期に施設が完成するかは不透明です。
今回の決定について、青森県の三村知事は、「今後、原子力規制委員会による科学的知見に基づいた厳格な審査が行われるものと認識しており、国や日本原燃の対応状況を厳しく見極めていきたい」というコメントを出しました。
また、日本原燃の川井吉彦社長は、「青森県や六ヶ所村には申請についての事前の了解をいただけたことにお礼を申し上げる。新たな規制基準への対応は安全対策を基本から再確認する大きな機会として捉えていきたい」とするコメントを出しました。

12月26日 18時50分

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