20131104 “軍艦島”卒業生の同窓会(長崎)
  • 10 年前
“軍艦島”卒業生の同窓会(長崎)
かつて炭鉱の島として栄えた長崎市沖の無人島で、「軍艦島」として知られる端島にあった小中学校の卒業生100人あまりが4日、ことし9月、世界文化遺産への推薦が決まってから初めて島で同窓会を開き、かつての母校を見学しました。
「軍艦島」として知られる長崎市沖の端島は、かつて炭鉱の島として栄えて5000人あまりが暮らし、39年前の炭鉱の閉山を機に無人島となりましたが、ことし9月、政府が、「明治日本の産業革命遺産」として、世界文化遺産に推薦することを決めました。
昭和49年の閉山まで島にあった小中学校の同窓会では推薦が決まって初めて島を訪れることになり、卒業生およそ120人が母校を見学しました。
島は4年前に上陸ツアーが解禁されましたが、母校の周辺は立ち入りが禁止されていて、今回長崎市から特別に許可を得て見学が実現したということで、卒業生 の中には、およそ40年ぶりに母校を訪れた人もいて、写真を撮ったり、当時の思い出を語り合ったりして久しぶりに再会した友人と旧交を温めていました。
福岡県から訪れた男性は、「学校にはいろいろな思い出があり、寂しいようなうれしいような複雑な気分ですが、とても懐かしいです。来ることができてよかったです」と話していました。
島の小中学校の卒業生は、全国に6000人ほどいるということで、同窓会では今後、島での生活などを語り継ぐ活動や記録の作成を進めたいとしています。
11月04日 12時04分
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