米ロサンゼルス、黒人少年殺害「無罪」で抗議集会

米ロサンゼルス、黒人少年殺害「無罪」で抗議集会

　アメリカ・フロリダ州で１７歳の黒人少年を殺害した白人男性に無罪評決が下されたことを受け、現地２０日、ロサンゼルスでは、抗議集会が行われました。

　カリフォルニア州ロサンゼルス中心部にある連邦裁判所の前には、黒人ら６００人あまりが集まりました。集会では１７歳の黒人少年を射殺した罪に問われた白人の男に正当防衛として無罪評決が出されたことに対し、代表者らが差別が背景にあるのではなどと次々に抗議のスピーチを行いました。そして、参加した人々からは正義や公平さを求める声があがりました。

　「法的欠陥への戦いです。普段はこのような集会には参加しないのですが、あまりにひどい行為なので、トレイボンのために自分の時間を費やしたいと思いました」
　「この問題はとてもアンフェアだと感じます。連邦裁判所が介入して、変化が起こることを期待しています」
　「ジマーマン事件で公民権の捜査を司法省に訴えるために今日、ここに来ました。今日、ここにはロサンゼルスのたくさんの指導者が公民権活動家、聖職者たちが集っています。皆、正義を要求しています」（参加した人）

　ロサンゼルスでは無罪評決が出された１３日以降、黒人らが夜に店の商品を壊したりガラスを割る事件が起きていましたが、この集会では大きな混乱はありませんでした。（21日05:49）